【管理栄養士国家試験】受験体験記

田村

今回は私の管理栄養士国家試験の受験体験記について書いていきます。これから受験される方はこれを読めばきっと少しは勇気づけられる内容になっていると思いますのでぜひ読んでみてください。

こんな人に読んでほしい!

✔管理栄養士国家試験を受ける人

私は軍隊より軍隊の東京医療保健大学女子バスケットボール部に所属し、4年生の時にはインカレにも出場しました。そのため11月末の引退まで部活優先の生活をしていました。

当時は敗北=死だったので、まさに命がけ!

当時のバスケ部はかなり厳しく、練習中でもワンミスで全員罰ランまたはHCがブチ切れて体育館の電気を消してご帰宅、練習強制終了というようなこともありました。

そのため引退前は部活のことしか考える余裕がなかったのです。

3月の国家試験までは、3か月ちょっとしか時間が残されていませんでしたが、バスケ部で鍛えられた精神力でなんとか合格することができました。

今回はその時のことを振り返ってみたいと思います。

目次

受験よりも部活の毎日!

足切りテストで落ちた夏

大学4年生の夏、私は相変わらず部活漬けの日々を送っていました。

大学4年7月のことです。大学では国家試験足切りテストが行われました。これに落ちるとそもそも国家試験を受けられないというとても大切なテストです。

大学によってはガッツリ足切りをして大学の合格率を上げるという所もあります。あまりにも合格率が低い大学は入学希望者が減ってしまいますからね。

そんな足切りテストですが、私は見事に落ちてしまいます。ほぼ全く勉強してなかったですから当然ですね。

しかし、当時のわが母校はとても優しく、なんと!!足きりテストの再試験をしてくれることになったのでした。

デンソー合宿でもお勉強

再試験は1か月後の8月末。

命をつなげられるか、残された道はたった1つ!再試験に受かること!

それからはもう必死に勉強をしました。

その間、バスケ部ではデンソーさん(日本代表髙田真希選手が所属しているチーム)への遠征があり、筑波大学や愛知学泉大学など全国の強豪校が集まって連日血を交えながら熱き試合が繰り広げられていました。

昼間は試合を命がけでこなし、終わったら勉強モード。夜中はデンソーさんの食堂をお借りし1か所だけ電気をつけて勉強をさせてもらいました。

途中でデンソーの選手が入ってきてしまい、私は咄嗟に「こんばんわー。」と声を掛けましたが、その選手はかなりビックリして「ヒィッ!!」と言っていました。

誰もいるはずのない真っ暗な食堂で遠征に来た冴えない大学生が薄明かりの中勉強しているんですからそのリアクションは正しいです。

でもウダウダ言ってられません。私に残された道はたった1つ再試験に受かるしかないのですから!

そんな努力が実り、再試験では無事に合格し国家試験への切符を手にします。

デンソーさんその節はありがとうございました。今の私があるのはデンソーでの勉強合宿があったからです。

(高田汐織選手、その節は怖がらせてしまい大変申し訳ございませんでした。)

間違った勉強法で点数が伸びない

再試験以降も勉強はちょこちょこしていたのですが、相変わらず部活中心の生活を送っていました。

勉強時間は1日に2時間程度で、しかも教科書の内容を1~10までまとめるという超非効率な勉強をしていました。

もともと真面目系クズな性格なのでちゃんとノートにまとめたい!と考えてしまったのです。しかし全く進まない&頭に入ってこないで本当に効率の悪いことをしていたと思います。

もっと早い段階で勉強を始めていたらこの方法も良いのかもしれませんが、時間がない私にとっては本当に非効率な勉強法だったなと思います。

10月の模試は64点で撃沈

そんな非効率的な勉強をしていたので10月の模試では64点しか取れませんでした。100点満点中ではありません。200点満点中64点ですからね!超バカですね。(笑)

部活優先でやってきたのでその時点で既に模試を計6回も休んでいました。(本当に不真面目な学生でした。)そのためそもそも模試や問題に慣れていなかったのです。

悪いことは言わないので模試はなるべく出るようにしましょう。

模試のメリットは以下です。

✔自分の実力を知る
✔苦手科目の抽出
✔時間配分を掴む
✔本番の雰囲気に慣れる

など模試に出ると良いことがいっぱいあります。

このレベルで受けようなんて愚の骨頂☆

10月の模試で64点という悲惨な点数を取ってしまった私は、大学の国試対策の先生からこんなことを言われてしまいます。

こんな点数で国家試験を受験しようなんて愚の骨頂ですっ!

そもそもあなたは模試を6回休んでいるのでもう受けないでください!!

そう言われましても今までバスケしかしてこなかったバカは愚の骨頂という言葉の意味もよく分かっていないのでなんのダメージも受けませんでした(笑)

とりあえず褒められてはいないだろうなと超アホ面で先生を見つめていたと思います。

模試6回サボった件はぐうの音も出ません。

それでも私は謎の自信がありました。

自分は大丈夫だ!絶対受かるに決まってる!なんでこの人こんなに怒っているんだ?

と不思議に思っていました。

11月末ついにインカレ!

ついにインカレが開幕。我が母校はインカレ初出場にしてその年の優勝校大阪体育大学と1回戦目から対戦することになってしまいます。

正直、関東1部の大学とは何度も練習試合をしていましたが、そんなの比じゃないくらい強かったです。

これまで死ぬほど練習してきたハイピック&ロールが全て強烈なショーアップとファイトオーバーで完璧に潰されてしまったのです。

結果は完敗。こうして私たちの大学バスケが終わりました。

国試対策の先生は私たちの引退がわかると本当!?やっと引退したのね♡と大喜びしていました(笑)先生、足切りしないでくれただけ感謝です。

ちなみに遡ること1か月。インカレ前の10月末には、当時2部だった私たちは1部との入れ替え戦をしていました。結果は順大に負けてしまい2部残留。

私はとても落ち込み1週間ほど立ち直れなかったのですが、入れ替え戦で負けたと聞いた国試対策の先生はこれで4年生は引退だと勘違いしていたためじゃあ4年生引退?♡と大喜びしていました(笑)

その後まだインカレがありますと先生に言ったらガックリ肩を落として「えええええ!まだあるの~~!」とめちゃくちゃ分かりやすく落ち込んでいました(笑)

先生、足切りしないでくれただけ感謝です(笑)

いざ受験勉強本番!!

ベストな勉強の場所選び

インカレが終わり、余韻に浸る暇もなく翌日からすぐ受験勉強を開始しました。

実家に帰りいよいよ受験勉強を始めるのですが、私が選んだ勉強場所は地元の図書館でした。毎日開館から閉館まで籠り、その後場所をカフェへ移し閉店の23時まで勉強する。

1日最低でも12時間は勉強していました。

私は自宅などでは勉強ができず、カフェや図書館など多少ガヤガヤしている場所でないと集中できない人だったのでこの2か所は私にとって最高の勉強スポットでした。

イケメンパワーでやる気アップ

私の受験勉強を語る上で欠かせないのはカフェのイケメン店員さんたちです。

店長さんが女性の方で、間違いなく顔で選んでるだろうと思うほどバイトの店員さんたちがイケメン揃いだったのです。

イケメンが応援してくれてると思うと自然と勉強に集中することができました。イケメン店員さんたちには本当に感謝しています。

その結果、12月中に行われた模試では64点から90点台まで点数を伸ばす事が出来ました!

イケメンありがとう!!!!

家族の協力も大切!でも暴力はダメ!

私には3つ下の妹まーちゃんがいるのですが、なんと当時私22歳、まーちゃん19歳。なんと殴り合いのケンカをしてしまいます。

12月の模試が終わって点数は上がっていたとしてもまだまだ合格には程遠い位置にいた私は、精神的に焦りを感じておりかなりピリピリしていました。

その日はいつも通りカフェで勉強をし、帰宅後リビングで復習をしていました。するとまーちゃんが来てテレビをつけたのです。

それに対し私はテレビ消してくれる?と言います。しかし、まーちゃんも譲りません。消せ!嫌だ!のやり取りを繰り返し、、、

気付いたら私たちは殴り合いの喧嘩をしていました。殴り合いなんて初めての経験なのでやり方がわかりません(笑)

最終的に私は床に仰向けに倒されてまーちゃんにマウントポジションを取られタコ殴りにされていました(笑)完全に私の負けです。

何が言いたいのかというと、受験は家族の協力や応援ももちろん必要ですが絶対に暴力はダメ!です。時間も体力も無駄ですし暴力は何の生産性もありません。

どんなにイライラしても手は出さないようにしましょう!(笑)

謎に管理栄養士国家試験優勝を目指す

イケメンパワーで毎日猛勉強をした結果、1月の模試では合格ラインの120点まであとわずか!というところまで点数を伸ばすことに成功します。ここで私は合格を確信するのでした。

私は当時体育会系脳筋ハッピー野郎だったので、どうせなら優勝したい!と思うようになってしまったのです。

どうせなら大学トップで合格したい!と10月まで64点しか取れなかった人間が謎に管理栄養士国家試験優勝という目標を掲げてしまうのです。(目指すのは自由ですもんね)

睡眠時間を極限まで減らした結果

そして2月、優勝を誓った私は24時間のうち可能な限りを勉強に費やそうとします。

朝4時に起きて自室で勉強を開始し、図書館へ行って勉強、その後23時までカフェでイケメンを拝む(勉強する)。1日の睡眠時間は4時間程度でした。

そんな生活を始めてしばらく経ったある日、ついに体調を崩します。

頭が働かない
✔頭痛がする
✔胃腸がキリキリと痛む

などなど、様々な症状が出始めたため勉強ができない日もありました。そこでやっと気づきます。睡眠は大切だ!と。

大切なことは国家試験に合格することです。優勝することではありません。120点取ればいいのです!120点で合格しても180点で合格しても一緒です。

点数も大事ですが、何より本番で最高のパフォーマンスを発揮できるようにコンディションを整えることの方が大切なのです。この辺はスポーツと一緒ですね。

私の中で勉強時間は1日12時間程度がベストなのだと気づき、その後しっかり睡眠をとり受験勉強を再開するのでした。

いよいよ国家試験本番!

周りが頭良さそうでも大丈夫

いよいよ本番を迎えます。

会場は駒澤大学。私の教室は東京農業大学とうちの大学の学生がほとんどでした。農大の人達が頭良さそうで(実際に頭良い)かなり雰囲気に飲まれていました。

でも大丈夫!ここまで来たら自分のやってきたことを信じるのみ!全てを試験にぶつけましょう!!

試験中鳴り響くスマホのアラーム

試験中に事件が起きます。

午後科目開始10分くらいで私の斜め後ろの男の子のスマホからめちゃくちゃポップな曲が流れてしまうのです(笑)

会場は騒然(笑)もちろん試験監督が没収し試験は再開されました。

試験が始まる前にスマホの電源は切って茶封筒に入れ机の上に置いておくこととアナウンスされるのですが、この男の子はスマホを新しくしたばかりで電源オフの方法が分からずオフにしなかったそうです。

前日にアラームを使用したそうで、内蔵された超ポップな曲が試験当日にも響き渡ってしまったとのことでした。

必ずスマホの電源はオフにしましょう!

私は心臓がバクバクして10分くらい思考停止してしまいました。

試験を受けた感想

緊張しながらも臨んだ午前科目。

む、むずい。。

これが感想でした。自信のあった基礎栄養学や応用栄養学が全く分からない。どの問題も100%これだ!というものがない。

全く手ごたえを感じることなく午後科目へといきます。午後科目も同様で自信のあった臨床栄養学が解けない(涙)もう半泣きでした。

終わった後は、どうやって帰ったか記憶がありませんでしたがその後地元の居酒屋で酒をひたすら飲んでいました。

ドキドキの自己採点

試験翌日から模試の会社数社が解答速報を出してくれるのですが、私の大学では自己採点をしその点数を大学に郵送しなければなりませんでした。

もう落ちたと思っていたので、本当に自己採点したくありませんでした。やってみるとやっぱり自信のあった基礎栄養、応用栄養、臨床栄養が思ったほど点数が取れず。

しかし、終わってみるとあれっ?全体としては意外と取れてる!!!合格点いってる!!

私は不合格だと思っていたのでよっしゃあ!と叫んでいました。5月の合格発表でも自分の受験番号がちゃんとあるのを確認し、こうして無事に合格したのでした。

出来が良くないと思っていても意外と大丈夫です!

まとめ

反省点&アドバイス

私は合格することが目的だったのでそれは達成されたのですが、反省点もいくつかあったのでアドバイスさせていただきます。

私は部活を引退してから3か月間という短い受験勉強で合格できたのですが、根本的に3か月前は遅すぎだと感じました。早くから始めるに越したことありません。

✔「食べ物と健康」は早めにコツコツやった方が良い!

終わってみて思ったのは食べ物と健康の点数の悪さです。私はあまりマークしていなかったのですが、食べ物と健康は出題範囲がかなり広く点数配分もそこそこ大きい科目です。

よく食品学の先生が重箱の隅をつつくような問題が出ると言っていましたが本当にその通りで、国試本番までに正直勉強が間に合っていませんでした。

振り返ってみて、なるべく早くからコツコツと取り組んだ方が良い科目だと思いました。

✔しっかり睡眠をとろう!体調管理が一番大切!

私は2月の一番大切な追い込み時期に、睡眠不足からくる体調不良であまり良い勉強ができませんでした。

何より受験生は体調管理が命ですのでぜひしっかり寝てください。そして自分のベストな勉強時間を見極めてください。

✔暴力は絶対ダメ!

家族の協力が大切だという話をしましたが、協力してくれなくても暴力だけは絶対やめましょう!

何も生まないですし体力が削られるだけです。(笑)

あと普通に痛いです。(笑)

以上、私の受験体験記でした。

これから受験される方は頑張ってください!!

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この記事を書いた人

田村未来 田村未来 サイト運営者

田村未来
AND ONE NUTRITION代表/東京医療保健大学/山梨QB/元バスケ選手の管理栄養士/スポーツ栄養士/当サイトの管理人

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